当社新入社員に対するBLSトレーニングを実施しました

4月半ばとなり、すっかり汗ばむ陽気となって参りました。
街では新たに社会人として一歩を踏み出した若者の姿を見かけますが、東海警備グループにもこの春、たくさんの新卒社員が入社しました。

http://www.t-keibi.co.jp/recruit_index.html (東海警備グループ採用情報ページはこちら)

当社の新入社員研修は、最初の1週間を「集合研修」として、配属部署関係なしに基本的な教育を実施し、その後各配属部署におけるより具体的な教育を実施しています。
その基本的な教育事項の中には、傷病者発生時の対応も含まれています。

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我々警備会社(警備員)は医療の専門家ではないにしろ、その職責上、警備現場で急病人やけが人が発生した場合に、医療の専門家が到着するまでの間の救命処置を求められる立場にあります。多くの警備会社で傷病者発生時の対応に関する研修が行われていることかと思いますが、内容としては消防機関が実施する「普通救命講習」を受講させることが多いのではないでしょうか。

普通救命講習は我が国で最もポピュラーな救命関係講習ですが、コンセプトはもともと「市民が心停止傷病者を発見した際に心肺蘇生を実施してもらう」ことを主眼としたものであり、様々なケースの傷病者に対応しなければならない警備員には内容が不足しているともいえます。
現に、対応義務のない善意の市民救助者であっても、「救命講習を受けたが、反応がある傷病者に出会ったとき何をすればいいのかわからず、動けなかった」という方がいらっしゃるくらいです。

そのため、東海警備の警備員に対するBLSトレーニングは、心肺蘇生法や窒息の解除(気道異物除去)、止血法といった普通救命講習に含まれる内容はもちろんのこと、傷病者対応全般を現場で成し得るための内容を盛り込んで実施しています。

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救助の原則は、まず自身の身を守ることにあります。
「感染防止」のための保護手袋の着脱法を訓練するとともに、救助者自身、現場、傷病者の安全を確保するための方法を学びます。(安全確保の3Sといいます)

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一般的な救命講習では、反応がない傷病者の対応を主に訓練しますが、実際に現場で遭遇する傷病者のほとんどは反応がある傷病者です。そのような傷病者に不安を与えぬよう自身の身分を明かし、救助の同意を得たうえで状況を観察し、必要な手当を判断する要領を訓練します。
傷病者に明瞭に聞こえる声や、不安を与えない言動とは何か、傷病者役と救助者役に分かれ、繰り返し訓練しました。

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心停止となった傷病者を社会復帰させるために必要な「質の高い胸骨圧迫」は、実技訓練を繰り返し行うことにより体得できるものです。受講者1人につき1体のマネキンを使用し、手技を体で覚えます。

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様々なケースに対応すべき警備員は、胸骨圧迫のみの心肺蘇生の訓練では不十分です。胸骨圧迫と人工呼吸を組み合わせた本来の心肺蘇生を訓練します。
一般的な救命講習では、人工呼吸時の感染防止デバイスとしてフェイスシールドを使用しますが、強度がなく、感染防止効果もあまり高くないといわれています。そのため、各受講者に感染防止効果が高い「ポケットマスク」を使用して、“現場でも実際に行うことができる”人工呼吸を訓練します。
ポケットマスクを使用した心肺蘇生のトレーニングは、我が国ではまだまだ数少ない形態ではないでしょうか???

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AEDを用いた心肺蘇生も訓練しますが、我が国ではすでに約20機種のAEDが販売されており、警備現場ではどのAEDに遭遇するかわかりません。そのため、特定の機種に拘った説明は行わず、基本的な使用法のみ教示し、後はどの機種が登場するかわからないという訓練方法をとっています。
これ以外にも、窒息の解除や止血法、救急隊の誘導や進路の確保、野次馬の排除と目隠しの措置などの訓練を行い、救急現場での活動を円滑に行うことができる警備員の育成に努めています。
訓練の最後には筆記と実技の効果測定を行い、必要な知識及び技能が身についた者はこのトレーニングを修了したものとされます。(全員が無事に合格しました)

このトレーニングはもともと自社社員用に構築したメニューではありますが、警備員と同様に、医療の専門家ではないにしろ職務上の責任で傷病者対応を行うべき職業の方(学校教職員や介護施設関係者、公共交通機関関係者など)に同じトレーニングを提供することが可能です。

http://www.tokai99aed.com/training.html (詳細はこちらをご覧ください)

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